市場調査大手GfKが23日発表したドイツ消費者景況感指数の5月向け予測値は10.1となり、4月の確定値(10.0)を0.1ポイント上回った。同指数の改善は7カ月連続。所得の見通しに関する指数が上昇し、全体が押し上げられた格好だ。景気見通しと所得見通しに関する指数はともにやや落ち込んだ。
景気見通しに関する4月の指数(5月向け予測値の算出基準の1つ)は35.3となり、前月の36.8から1.5ポイント低下した。ドイツ経済は石油安とユーロ安を追い風に加速しているものの、ギリシャの財政破たん懸念が強まり、消費者心理に影を落とし始めているもようだ。
所得の見通しに関する4月の指数(同)は前月の53.1から55.1へと2ポイント上昇し、東西ドイツ統一後の最高を記録した。これまでに引き続き雇用の安定と収入の増加見通し、低インフレ率がプラス材料となっている。
高額商品の購入意欲に関する4月の指数(同)は58.3となり、前月の63.0から4.7ポイント低下した。同指数の悪化は7カ月ぶり。消費を取り巻く環境そのものは極めて良好な状態が続いている。