欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2015/4/29

総合 - ドイツ経済ニュース

3月輸入物価、エネルギーを除くと3%上昇

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が27日発表した2015年3月の輸入物価指数は前年同月比1.4%減となり、26カ月連続で1年前の水準を下回った。エネルギーが25.4%低下して、これまで同様、全体が強く押し下げられた格好だ。ただ、下げ幅は […]

ドイツ連邦統計局が27日発表した2015年3月の輸入物価指数は前年同月比1.4%減となり、26カ月連続で1年前の水準を下回った。エネルギーが25.4%低下して、これまで同様、全体が強く押し下げられた格好だ。ただ、下げ幅はピークとなった1月の4.4%から大きく縮小。エネルギーを除いたベースでは物価は3.0%上昇し、6カ月連続で拡大した。

エネルギーでは原油が35.3%、石油製品が24.4%それぞれ低下。天然ガスも13.9%下がった。電力と石炭は各9.2%、8.2%上昇した。

エネルギー以外では鉄鉱石が30.4%減と大きく落ち込んだ。銑鉄・鉄鋼・鉄合金も1.3%低下している。

一方、非鉄金属鉱石は11.7%増と大きく上昇。非鉄金属も15.4%上がった。各金属の上げ幅はアルミナ・アルミ合金が31.0%、粗ニッケルが15.2%、銅板・粗銅が12.0%だった。

農作物・食料品では牛乳・乳製品(-9.6%)、豚肉(-9.4%)、穀物(-7.1%)が低下。コーヒー生豆は9.7%上昇した。肥料・窒素化合物も8.5%上がった。

3月の輸入物価指数は前月比では1.0%増となり、2カ月連続で上がった。エネルギーは1.7%上昇。エネルギーを除いたベースでは物価の上げ幅が0.9%だった。