トレーラー用の連結器メーカーである独ヨスト(ノイイーゼンブルク)が今秋にも新規株式公開(IPO)するとの観測が浮上している。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が4月30日、報じたもので、親会社である投資会社シンベンは現在、準備中。時価総額5億~6億ユーロを見込む。準備期間中にこの水準以上で買収に名乗りを上げる投資家があれば、売却に切り替えるという。
シンベンは2008年6月、ヨストを投資会社シルバーフリートから買収した。取引金額は推定5億~5億5,000万ユーロ。買収直後にリーマンショックが発生し、景気が大幅に悪化したため、ヨストは経営危機に陥ったものの、現在は盛り返しているという。
同紙によると、ヨストの売上高は競合SAFホランドの9億6,000万ユーロを大幅に下回る。営業利益(EBITDA)でも水をあけられている。