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2015/5/6

企業情報

バイエル―ユーロ安で業績予測引き上げ―

この記事の要約

製薬・化学大手の独バイエル(レバークーゼン)は4月30日の決算発表で、2015年12月期の業績予測を引き上げた。ユーロ安が大きな追い風になっているためで、売上高を従来見通しの460億ユーロから480億~490億ユーロに上 […]

製薬・化学大手の独バイエル(レバークーゼン)は4月30日の決算発表で、2015年12月期の業績予測を引き上げた。ユーロ安が大きな追い風になっているためで、売上高を従来見通しの460億ユーロから480億~490億ユーロに上方修正。営業利益(EBITDA、特殊要因計上前ベース)の伸び率も「10%台前半~半ば」から「10%台後半」へと引き上げた。

15年1-3月期の売上高は121億1,700万ユーロで、前年同期を14.8%上回った。為替効果のほか、新薬販売の好調や米メルクのOTC薬事業買収で水準が押し上げられた格好で、EBITDA(同)も9.6%増の30億ユーロに拡大した。純利益は買収した事業の統合や生産施設の統廃合、事業効率向上に向けた投資が響き、8.4%減の13億300万ユーロに後退した。

製薬部門の売上高は57億4,200万ユーロで、25.6%増加した。EBITDA(同)も24.1%増の16億1,500万ユーロと大きく伸びている。農業科学部門はEBITDA(同)が5.3%減の10億4,000万ユーロに後退。売上高は6.6%増の30億9,200万ユーロだった。分離・上場予定の樹脂部門は売上高が7.5%増の28億300万ユーロ、EBITDA(同)が15.8%増の4億2,400万ユーロ。