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2015/6/3

企業情報

アルノ―子会社売却―

この記事の要約

事業再編中の独システムキッチンメーカー、アルノ(プレンドルフ)は5月30日、子会社インプルス・キュッヒェンを家具製造・販売の墺シュタインホフ・メーベルに売却すると発表した。傘下ブランド間の重複を削減するとともに、売却益で […]

事業再編中の独システムキッチンメーカー、アルノ(プレンドルフ)は5月30日、子会社インプルス・キュッヒェンを家具製造・販売の墺シュタインホフ・メーベルに売却すると発表した。傘下ブランド間の重複を削減するとともに、売却益で欧州・アジア事業を強化する考え。取引金額は公表しないことで合意した。売却手続きは独禁当局の承認を経て6月末に終了する見通し。

アルノはドイツ市場でこれまで、「アルノ」「インプルス」「ピノ」「ヴェルマン」の4ブランドを展開してきた。今回の取引によりインプルスを放出すると、国内市場での傘下ブランド間の競合が解消される。

シュタインホフとの間では、戦略提携合意も行った。シュタインホフの製品をアルノの工場で生産して稼働率を引き上げるとともに、調達面でも規模のメリットを引き出す方針だ。

アルノは競争力の強化に向けて今年すでに、ロシアに合弁会社を立ち上げたほか、増資を行い中国の提携先ネーチャーから事業資金を調達した。