住宅不動産大手のドイチェ・アニントン(デュッセルドルフ)は14日、競合パトリツィアを中心とするコンソーシアムから傘下企業、南ドイツ住宅(SUEDEWO)を買収すると発表した。ドイツ南部で保有する賃貸住宅を拡充する狙い。取引金額は19億ユーロで、7月上旬の買収手続き終了を見込む。
パトリツィアが主導するコンソーシアムは2012年、バーデン・ヴュルテンベルク州立銀行(LBBW)が保有する住宅不動産を14億ユーロで取得して子会社化。SUEDEWOと命名した。SUEDEWOはバーデン・ヴュルテンベルクの主要都市を中心に計1万9,800件の住宅不動産を持つ。
ドイチェ・アニントンが保有する住宅不動産は35万カ所。そのうちドイツ南部の物件は1万5,000件とどまる。