市場調査大手GfKが6月25日発表したドイツ消費者景況感指数の7月向け予測値は6月の確定値(10.2)を0.1ポイント下回る10.1となり、9カ月ぶりに悪化した。ギリシャのデフォルトとユーロ圏離脱リスクが上昇したことで景気の先行き不安が高まったことが響いた。貯蓄率はやや上昇しており、消費マインドに陰りが出ているようだ。
景気見通しに関する6月の指数(7月向け予測値の算出基準の1つ)は24.9となり、前月の38.3から13.4ポイントも落ち込んだ。ギリシャの財政破たん懸念が今回、初めて数値に反映された格好。消費者はこれまで景気の先行きを楽観視していた。
高額商品の購入意欲に関する6月の指数(同)も前月の62.6から57.0へと5.6ポイント落ち込んだ。
所得の見通しに関する6月の指数(同)は雇用の安定や賃金の上昇を背景に前月の52.0から57.2へと5.2ポイント増加。東西ドイツ統一後の最高を更新した。