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2015/7/1

総合 - ドイツ経済ニュース

独企業景況感、2カ月連続で悪化

この記事の要約

Ifo経済研究所が6月24日発表した同月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は107.4となり、前月の108.5から1.1ポイント低下した。同指数の悪化は2カ月連続。6月の下落幅は前月の0.1ポイントから大幅に拡 […]

Ifo経済研究所が6月24日発表した同月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は107.4となり、前月の108.5から1.1ポイント低下した。同指数の悪化は2カ月連続。6月の下落幅は前月の0.1ポイントから大幅に拡大しており、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済の見通しは暗くなってきた」との見方を示した。

今後6カ月の見通しを示す期待指数は前月の103.0から102.0へと1ポイント低下し、3カ月連続で悪化した。ギリシャ支援の継続をめぐる同国政府と欧州連合(EU)など債権団の交渉緊迫が反映された格好だ。

事業の現状判断を示す指数も前月の114.3から113.1へと1.2ポイント落ち込み、4カ月ぶりに悪化した。水準自体は景気判断の節目となる100を大きく上回っている。

部門別でみると、製造業は現状判断と期待指数がともに悪化した。生産は拡大基調が続いているものの、増加のスピードは鈍っている。

卸売業は現状判断指数が上昇、期待指数が大幅低下で、全体でもやや落ち込んだ。小売業は両指数とも悪化した。

建設業は現状判断がやや悪化、期待指数が大幅上昇で、全体では3カ月連続の改善となった。