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2015/7/1

総合 - ドイツ経済ニュース

インフレ率が大幅低下、6月0.3%に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が6月29日発表した同月の消費者物価指数は前年同月比0.3%増(速報値)となり、上げ幅は前月の0.7%から大きく縮小した。インフレ率の低下は5カ月ぶり。エネルギー価格の下げ幅が前月の同5.0%から5.9% […]

ドイツ連邦統計局が6月29日発表した同月の消費者物価指数は前年同月比0.3%増(速報値)となり、上げ幅は前月の0.7%から大きく縮小した。インフレ率の低下は5カ月ぶり。エネルギー価格の下げ幅が前月の同5.0%から5.9%に拡大したほか、サービス価格の上昇率が同1.5%から0.9%に狭まったことが響いた格好だ。食料品の上げ幅が1.4%から1.0%に縮んだことも押し下げ要因となった。

サービス価格の上昇率が大きく縮小したことについてコメルツ銀行のエコノミストはdpa通信に、聖霊降臨祭の祝日が昨年の6月から今年は5月に早まったことで、今年6月はパック旅行価格が下がったためだとの見方を示した。

消費者物価の前月比の変動率はマイナス0.1%。前月は同プラス0.1%だった。

欧州連合(EU)基準の6月の消費者物価指数は前年同月比が0.1%増、前月比が0.2%減だった。

一方、EU統計局ユーロスタットが30日発表したユーロ圏の6月のインフレ率(速報値)は前年同月比0.2%となり、前月の同0.3%から低下。5カ月ぶりに落ち込んだ。エネルギーの下げ幅が前月の4.8%から5.1%に拡大したほか、サービス価格の上昇率が同1.3%が1.0%に縮小したことが響いた。エネルギーを除いたベースのインフレ率は0.9%で、前月の1.0%をやや下回った。食料品・アルコール飲料・たばこは横ばいの1.2%だった。