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2015/7/8

企業情報

マンツ―業績予測を下方修正―

この記事の要約

特殊機械メーカーの独マンツ(ロイトリンゲン)は6月30日、2015年12月期の業績予測を引き下げた。顧客企業からの大きなキャンセルを受けたうえ、電池製造装置の新規受注も振るわないためで、売上高で3億2000万~3億4,0 […]

特殊機械メーカーの独マンツ(ロイトリンゲン)は6月30日、2015年12月期の業績予測を引き下げた。顧客企業からの大きなキャンセルを受けたうえ、電池製造装置の新規受注も振るわないためで、売上高で3億2000万~3億4,000万ユーロを確保するとしていた従来見通しを「前期実績の3億590万ユーロをやや下回る」に下方修正。営業利益(EBIT)が黒字転換するとした見通しについても「赤字幅が縮小する」に引き下げた。

同社は電子部品製造装置分野で最近、約1,200万ユーロの受注をキャンセルされた。「最終顧客が最終製品に(当初の予定とは)別のソリューションを選択」したことが理由という。同受注は将来的に数千万ユーロ規模の追加受注につながる予定だったため、マンツは大きな痛手を受けた格好だ。

同社は太陽電池製造装置の需要急減を受けて2012年に赤字へと転落した。現在は経営の安定化に向けて同装置のほか、電子部品製造装置、電池製造装置を戦略的に重要な事業と位置づけるとともに、顧客層の多様化、事業地域の拡大も推し進めている。