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2015/7/8

経済産業情報

独機械業界受注、2カ月連続で減少

この記事の要約

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が1日発表した独業界の2015年5月の新規受注高は前年同月を実質2%下回り、2カ月連続で減少した。ユーロ圏(ドイツを除く)からの受注が6%減となり前月(同7%減)に引き続き足を強く引っ張った […]

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が1日発表した独業界の2015年5月の新規受注高は前年同月を実質2%下回り、2カ月連続で減少した。ユーロ圏(ドイツを除く)からの受注が6%減となり前月(同7%減)に引き続き足を強く引っ張った格好。国内も4%減少し、下落幅は前月の2%から拡大した。ユーロ圏外は前年同月を1%上回った。

特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較をみると、3~5月は前年同期比で横ばいだった。内訳は国内が2%減、国外が1%増。

1~4月の業界生産高は前年同期比1.1%増にとどまったものの、VDMAは15年通期で2%増加するとした従来予測を据え置いた。

同連盟は今回、6月30日が期限だった国際通貨基金(IMF)への債務返済ができず、事実上のデフォルト(債務不履行)に陥ったギリシャに言及。これまでのところ独機械業界は同国財政危機の影響を受けていないことを明らかにした。ドイツからギリシャへの機械輸出額は昨年3億6,000万ユーロで、全体の0.2%にとどまった。