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2015/7/8

経済産業情報

セキュリティ機器市場が好調、昨年は7.4%拡大

この記事の要約

独電気電子工業会(ZVEI)が1日発表した2014年の国内セキュリティ機器市場規模は前年比7.4%増の33億ユーロと大きく拡大した。建築ブームとセキュリティ意識の高まりが追い風となった格好。統計には昨年から新たに病院、介 […]

独電気電子工業会(ZVEI)が1日発表した2014年の国内セキュリティ機器市場規模は前年比7.4%増の33億ユーロと大きく拡大した。建築ブームとセキュリティ意識の高まりが追い風となった格好。統計には昨年から新たに病院、介護施設、刑務所の呼び出し装置が加えられており、これを含めると市場規模は34億5,000万ユーロに達する。

伸び率が最も大きかったのは火災警報装置で、11.5%増の15億2,000万ユーロに拡大した。新築のほか既存住宅にも設置を義務付ける州の増加が背景にある。

規模は小さいながらも音声警報装置も11.1%増の9,000万ユーロと大きく伸びた。侵入警報装置は2.5%増の6億9,000万ユーロ、入退室管理システムは4.4%増の2億8,500万ユーロ、監視カメラは4.7%増の4億5,000万ユーロ、呼び出し装置は1億5,000万ユーロ(今回から統計対象に加えられたため増減率なし)、「熱・煙放出装置、その他」は4.4%増の2億6,000万ユーロだった。

ZVEIによると、長期的にはスマートホームなどを通した各種セキュリティ機器間の連携が市場のけん引車になるという。