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2015/7/8

経済産業情報

ドイツ鉄道と機関士労組が合意、ストのリスク解消

この記事の要約

ドイツ鉄道(DB)と独鉄道機関士労組GDLは6月30日、新たな労使協定を締結した。これにより1年間に及んだ争議が終了。GDLの競合労組である鉄道・交通労働組合(EVG)は5月の時点で経営陣と新協定を結んでおり、DBでスト […]

ドイツ鉄道(DB)と独鉄道機関士労組GDLは6月30日、新たな労使協定を締結した。これにより1年間に及んだ争議が終了。GDLの競合労組である鉄道・交通労働組合(EVG)は5月の時点で経営陣と新協定を結んでおり、DBでストライキが行われるリスクはなくなった。

今回の協定により、賃金は7月1日付で3.5%(最低80ユーロ)、来年5月1日付で1.6%(同40ユーロ)それぞれ引き上げられる。合計のベースアップ幅は5.1%。労使はこのほか、◇勤務時間を2018年から1時間減らし週38時間とする◇残業時間を最大で年80時間に制限する◇機関士300人、客室乗務員100人をそれぞれ増員する――でも合意した。

GDLは今回の争議で計420時間のストを実施した。経営陣との溝が縮まらないことから、チューリンゲン州のボド・ラメロウ首相とブランデンブルクのマティアス・プラツェック前首相が調停役を引き受け、今回の合意につなげた。