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2015/7/15

企業情報

マガツィーノ―シーメンスが出資―

この記事の要約

ロボットの開発・製造を手がけるドイツのスタートアップ企業マガツィーノ(Magazino、ミュンヘン)に、電機大手のシーメンスが資本参加した。将来性を高く評価しているためで、今後は製品開発や顧客企業の開拓、従業員の獲得など […]

ロボットの開発・製造を手がけるドイツのスタートアップ企業マガツィーノ(Magazino、ミュンヘン)に、電機大手のシーメンスが資本参加した。将来性を高く評価しているためで、今後は製品開発や顧客企業の開拓、従業員の獲得などを支援していく。『ハンデルスブラット』紙が8日付で報じた。

マガツィーノはミュンヘン工科大学からのスピンオフとして設立された企業。薬局向けの製品「マル(Maru)」や物流事業者向け製品「トル(Toru)」を手がけている。マルは毎朝配達される医薬品のデータを読み取ったうえで仕分けする機械で、薬剤師は販売する商品を探し回ることなくボタンを押すだけで保管棚から取り出すことができる。同社はインターネットショップ向けに自動包装ロボットも開発している。

シーメンスはベンチャーキャピタル子会社シーメンス・イノベーティブ・ベンチャーズを通してマガツィーノの資本49.9%を取得した。同子会社のルドルフ・フライターク社長は「自動システム市場は急速に成長しており、我々は大きな関心を持っている」と語った。