ソーラーインバーター大手の独SMAソーラー(ニーステタール)は9日、2015年12月期の業績予測を引き上げた。世界市場が従来の予想以上に好調なうえ、同社の競争力も高まっているためで、売上高を従来見通しの7億3,000万~7億7,000万ユーロから8億~8億5,000万ユーロに上方修正。営業損益(EBITベース)も6,000万~3,000万ユーロの赤字から2,500万の赤字~収支トントンへと引き上げた。
ドイツ市場はエネルギー政策のしわ寄せで振るわないものの、国外市場は米国がけん引車となり大きく伸びている。
SMAは市場環境の悪化と競争激化を受けて業績が悪化し、13年12月期から2期連続で最終赤字を計上した。事業の立て直しに向けて同社は人員削減を実施したほか、同業ダンフォス、電機大手シーメンスと戦略提携。競争力が高まっている。
15年1-6月期は売上高で4億2,000万以上(見通し)を確保。EBITの赤字幅は1,500万ユーロ(同)にとどまった。