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2015/7/15

総合 - ドイツ経済ニュース

6月卸売物価、低下幅0.5%に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が10日発表した2015年6月の卸売物価指数は前年同月比で0.5%低下した。下げ幅は前月の同0.4%をやや上回ったものの、同2%台に上っていた昨年12月から今年2月にかけてと比べると大幅に縮小している。石 […]

ドイツ連邦統計局が10日発表した2015年6月の卸売物価指数は前年同月比で0.5%低下した。下げ幅は前月の同0.4%をやや上回ったものの、同2%台に上っていた昨年12月から今年2月にかけてと比べると大幅に縮小している。石油・石炭の下げ幅が今冬に比べて狭まっていることが背景にある。

石油・石炭は前年同月を10.5%下回り、これまで同様、卸売物価の最大の押し下げ要因となった。このほか、穀物・葉たばこ・種子・飼料(8.1%減)、牛乳・乳製品・卵・食用油脂(6.8%減)、家畜などの動物(4.3%減)も下げ幅が大きかった。コーヒー・茶・カカオ・香辛料は10.1%上昇し、青果・じゃがいもも4.3%上がった。鉱石・金属(半製品を含む)は1.5%上昇した。

卸売物価指数は前月比では0.2%減となり、5カ月ぶりに落ち込んだ。石油・石炭が2.0%低下。鉱石・金属と牛乳・乳製品・卵・食用油脂もそれぞれ1.7%、1.3%下落した。青果・じゃがいもは3.4%増と上げ幅が大きかった。