就労者100人当たりののべ病欠日数に占める精神疾患の割合は昨年14.8%に達し、筋肉・骨格系疾患(同26.8%)に次いで高かったことが、企業別健康保険組合(BKK)の調べで分かった。1回当たりの病欠日数は平均39日で、筋肉・骨格系疾患の2倍に上る。うつ病などの情動障害に限ると同58日に達する。
精神疾患ののべ病欠日数は2003年に比べて2倍以上に拡大した。ただ、この間、同疾患の患者数は増えていない。BKKはこれについて◇うつ病などを社会がタブー視する傾向が弱まったことで精神疾患にかかったことを自ら認める患者が増えた◇従来は肉体的な疾患とみなされてきた病気の一部が近年、精神疾患とみなされるようになってきた◇従来に比べて医師が精神疾患との診断を下す傾向が強まっている――などの背景があると説明している。