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2015/8/26

総合 - ドイツ経済ニュース

生産者物価、7月は-1.3%に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が20日発表した2015年7月の生産者物価指数は前年同月比1.3%減となり、これまでに引き続き低下した。エネルギーが4.1%減となったことが最大の押し下げ要因で、エネルギーを除いたベースでは下げ幅が0.3 […]

ドイツ連邦統計局が20日発表した2015年7月の生産者物価指数は前年同月比1.3%減となり、これまでに引き続き低下した。エネルギーが4.1%減となったことが最大の押し下げ要因で、エネルギーを除いたベースでは下げ幅が0.3%にとどまった。

エネルギーでは石油製品が12.8%減と大きく低下した。灯油と軽油がそれぞれ23.3%、12.6%下落。ガソリンは下げ幅が5.5%にとどまった。電力は4.1%減で、契約顧客向けは2.3%減。天然ガスは3.2%の低下で、産業向けは下落率が7.6%と大きかった。

非耐久消費財も1.5%落ち込んだ。食料品が3.1%低下。砂糖は下落幅が29.6%に達し、バター(17.2%減)、牛乳(16.0%減)、豚肉(12.0%減)も2ケタ台の下げとなった。背景には欧米の経済制裁を受けるロシアが対抗措置として欧州連合(EU)産の農産物や食料品の輸入を禁止していることがある。

中間財は0.6%下落した。スターチ・スターチ製品が12.9%低下。鉄筋と圧延鋼もそれぞれ5.7%、3.6%落ち込んだ。非鉄金属(半製品を含む)は3.6%上昇、集積回路は上げ幅が15.8%に達した。

投資財は0.8%の上昇で、耐久消費財も1.3%高くなった。

7月の生産者物価は前月比では変動がなかった。エネルギーは0.3%減で、エネルギーを除いたベースでは横ばいだった。