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2015/8/26

総合 - ドイツ経済ニュース

消費者景況感がやや悪化、中国経済の不振響く

この記事の要約

市場調査大手GfKが21日発表したドイツ消費者景況感指数の9月向け予測値は9.9となり、8月の確定値(10.1)からやや落ち込んだ。中国経済の失速を受けて消費者の間に景気の先行き懸念が出てきたもようだ。ただ、景況感指数の […]

市場調査大手GfKが21日発表したドイツ消費者景況感指数の9月向け予測値は9.9となり、8月の確定値(10.1)からやや落ち込んだ。中国経済の失速を受けて消費者の間に景気の先行き懸念が出てきたもようだ。ただ、景況感指数の水準自体は依然として高く、GfKは個人消費に陰りは出ていないとの見方を示した。

景気の見通しに関する8月の指数(9月向け予測値の算出基準の1つ)は16.6となり、前月の18.4から1.8ポイント落ち込んだ。同指数の悪化は3カ月連続。中国経済の不振が今後ドイツの輸出に影を落とすようになると、大きく低下する恐れがある。

所得の見通しに関する8月の指数(同)も5.1ポイント減の53.5に低下。過去最高となった前月(58.6)の水準を保てなかった。

高額商品の購入意欲に関する8月の指数(同)は前月の55.4から52.0へと3.4ポイント低下し、3カ月連続で下落した。ただ、独小売業界は好調を保っており、6月の業界売上(自動車販売店を除く)は前年同月比で実質5.1%増加。上半期(1~6月)全体でも前年同期を2.5%上回っており、GfKは今年の経済成長に大きく寄与するとの見方を示した。