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2015/8/26

経済産業情報

独金属業界の有給休暇・祝日は欧州最多

この記事の要約

ドイツの金属・電機・機械・自動車業界(以下:金属業界)の有給休暇と祝日の合計が平均で年40日に達し欧州で最も多いことが、財界系シンクタンクIWドイツ経済研究所の調べで分かった(グラフ参照)。有給休暇と祝日は企業の大きなコ […]

ドイツの金属・電機・機械・自動車業界(以下:金属業界)の有給休暇と祝日の合計が平均で年40日に達し欧州で最も多いことが、財界系シンクタンクIWドイツ経済研究所の調べで分かった(グラフ参照)。有給休暇と祝日は企業の大きなコスト要因で、日数が多いほど負担が大きくなることから、ドイツの金属業界は‘ハンディキャップ’を背負っている格好だ。IWの調査報告をもとに24日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。

独金属業界が労使協定で取り決める有給休暇日数は年30日、祝日は同平均10日に上る。祝日が多いバイエルンなどの南部の州では有給休暇と祝日の合計が40日を超える。

独金属業界の人件費は1時間当たり40ユーロ弱に上り、欧州で5番目に高い。自動車業界に限ると同48ユーロで最も高い。給与の支給を受けながら仕事を休めることは被用者にとっては嬉しい限りだが、企業にとっては頭痛の種となっている。