高級車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)に中国の戦略提携先である北京汽車(BAIC)が資本参加するもようだ。BAICの徐和誼社長が『京華時報』に明らかにしたもので、出資交渉は年末までに終了する見通しだと語った。ダイムラーはメディアの問い合わせに「長期志向の投資家は原則的に常に歓迎する」と回答した。
両社は2005年、乗用車分野の合弁会社、北京ベンツ・オートモーティブ(BBAC)を設立。8月24日には同合弁の設立10周年記念式典を行った。ダイムラーは現在、BAICに10%出資する第3位株主となっており、BAICがダイムラー株を取得するのは自然の流れとみられている。
ダイムラーの筆頭株主はクウェートで6.8%を保有。これにルノー・日産が3.1%で続く。