墺アントリッツの独プレス機械子会社シューラー(ゲッピンゲン)は8月26日、ドイツにある工場7カ所のうち3カ所を閉鎖すると発表した。新興国での生産が増し国内生産の重要性が相対的に低下しているため。過去の買収で国内工場数が増えたこともあり、統廃合に踏み切る。
独西部のネットフェン工場(従業員数80人)を来年に閉鎖。西南部のヴァークホイセル(130人)、ヴァインガルテン(230人)の工場も2017年末までに操業を中止する。これに伴い従業員およそ450人を削減する。
経営上の理由による整理解雇は可能な限り回避する考え。人員削減費は今年、およそ5,500万ユーロを計上する。人員整理に伴うコスト削減規模は年3,000万~3,500万ユーロを見込む。
同社は中国とブラジルにも工場を持つ。ドイツでの生産は今後、ゲッピンゲンとエアフルト工場が中心となる。