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2015/9/9

総合 - ドイツ経済ニュース

欧州中銀が量的緩和拡充も、景気・物価見通し悪化で

この記事の要約

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は3日に開いた定例政策理事会後の記者会見で、景気と物価の見通しが悪化していることを受けて、必要に応じて量的金融緩和策を拡充する用意があることを明らかにした。量的緩和は2016年9月までに […]

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は3日に開いた定例政策理事会後の記者会見で、景気と物価の見通しが悪化していることを受けて、必要に応じて量的金融緩和策を拡充する用意があることを明らかにした。量的緩和は2016年9月までに終了することになっているが、必要に応じて期限延長や国債などの買い取り拡大を検討する。

ドラギ総裁の発言は、中国など新興国の景気減速が世界経済を圧迫し、ユーロ圏の輸出に悪影響を及ぼしているほか、原油安で消費者物価が上がりにくい状況が続いていることを受けたもの。ECBは同日発表した最新の内部経済予測で、ユーロ圏の2015年の域内総生産(GDP)予想伸び率を6月の1.5%から1.4%に下方修正し、予想インフレ率も0.3%から0.1%に引き下げた。