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2015/9/9

企業情報

アリアンツ―パナソニックと提携、スマートホーム分野で―

この記事の要約

保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)は3日、子会社アリアンツ・ワールドワイド・パートナーズがスマートホーム分野でパナソニックと提携すると発表した。情報・通信技術の発展で新たなニーズを掘り起こせると判断。パナソニックのスマ […]

保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)は3日、子会社アリアンツ・ワールドワイド・パートナーズがスマートホーム分野でパナソニックと提携すると発表した。情報・通信技術の発展で新たなニーズを掘り起こせると判断。パナソニックのスマートホームシステムを利用してセキュリティサービスを提供していく。

センサーや警報音発生器などからなるスターターキットを2種類用意し、顧客に販売していく。設置費用はそれぞれ19.90ユーロ、49.90ユーロ。料金はともに月9.90ユーロで、契約期間は2年となっている。

同サービスでは不審者の侵入、水漏れや風呂場の水の溢れ、ガラスの破損などをセンサーが検知すると、警報音が鳴るほか、持ち主のスマートフォンやタブレットPCにアプリで連絡。アリアンツ・ワールドワイド・パートナーズの子会社であるアリアンツ・グローバル・アシスタンス(AGA)のサービスセンターにも自動通報する。通報を受けたサービスセンターは被害の拡大を防ぐために予め取り決めた連絡先(コンタクトパーソン)とコンタクトを取り、業者への修理依頼や警備会社への通報など必要な措置を取る。

まずはドイツでサービスを開始する。パナソニックのローラン・アバディ常務役員(パナソニック・ヨーロッパ会長)は『南ドイツ新聞』に、セキュリティ・システムを設置する住宅がドイツでは2018年ないし20年に約100万戸に達すると指摘。2ケタ台の市場シェア獲得を目指す考えを示した。