照明大手の独オスラム(ミュンヘン)は9日、中国の同業・佛山電器照明(Felco)の株式13.5%を同国の投資会社、広東省広晟資産経営(GRAM)に売却することで合意したと発表した。オスラムは経営資源を自動車向けなどの特殊照明や発光ダイオード(LED)、システムソリューションに絞り込む方針を打ち出しており、戦略的な意味のなくなったFelco株を放出する。売却手続きは中国当局の審査を経て年末までに終了する見通し。
オスラムは保有するFelco株を、時価を30%以上上回る3億5,000万ユーロ強で売却する。これにより同社の2016年の税引き前利益は約3億ユーロ押し上げられるという。オスラムは売却益を企業年金の補てんに充てる。