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2015/9/16

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キュアヴァク―エイズワクチン開発へ―

この記事の要約

独バイオ企業キュアヴァク(テュービンゲン)がHIV(エイズウイルス)ワクチンの開発に着手する。米国に本部を置く非営利団体「国際エイズワクチン推進構想(IAVI)」と提携。世界初のHIVワクチン実現を目指す。イグマール・ヘ […]

独バイオ企業キュアヴァク(テュービンゲン)がHIV(エイズウイルス)ワクチンの開発に着手する。米国に本部を置く非営利団体「国際エイズワクチン推進構想(IAVI)」と提携。世界初のHIVワクチン実現を目指す。イグマール・ヘル最高経営責任者(CEO)への取材をもとに10日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。

キュアヴァクはタンパク質合成のための情報を持つRNA分子であるメッセンジャーRNA(mRNA)をベースとする医薬品の開発に取り組んでおり、米富豪ビル・ゲイツ氏が会長を務める慈善団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」から資金支援を受けている。これまではがんワクチンに注力してきた。

同社はIAVIが発見したHIVに対する抗体のうち数種類が同社が持つ技術に適していると判断。HIVワクチンの開発を決定した。来年下半期にも臨床試験を開始できるとみている。開発要員を拡充するため、米国に事業拠点を開設する。

HIVの治療薬はすでに多数、存在するものの、ワクチンは実用化されていない。ワクチンがあればエイズ撲滅を低コストで実現できるため、ワクチン開発は大きな意味を持つ。

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