独電気電子工業会(ZVEI)が8日発表した独業界の2015年7月の新規受注高は前年同月比6.5%増となり、これまでに引き続き拡大した。国外が好調で、全体をけん引。ユーロ圏(ドイツを除く)は
15.8%増、ユーロ圏外は14.4%増とともに2ケタ台の伸びを記録した。国内は2.8%減と低調だった。
1~7月の累計も前年同期を6.8%上回った。ユーロ圏外が14.8%増加し、ユーロ圏も7.9%伸びた。国内は0.7%の伸びにとどまった。
7月の業界売上高は153億ユーロで、前年同月を2.9%上回った。国内は1.5%減の75億ユーロに縮小したものの、ユーロ圏が14.9%増の30億ユーロへと大きく拡大。ユーロ圏外も2.9%増えて48億ユーロとなった。
1~7月の累計の売上高は前年同期比4.1%増の1,012億ユーロだった。内訳はユーロ圏が12.4%増の198億ユーロ、ユーロ圏外が6.8%増の329億ユーロ、国内が1.0%減の485億ユーロ。
物価変動調整後の生産高は7月が前年同月比1.7%減、1~7月が前年同期比0.4%増だった。売上成長率が生産成長率を大きく上回っていることについてZVEIは「売り上げには(需要が好調な)サービスも含まれている」ためだと説明した。
8月の業界景況感アンケート調査では、現状を「良い」とする企業が38%に達し、「悪い」の13%を25ポイント上回ったものの、7月(同27ポイント)に比べ差がやや狭まった。
今後6カ月の見通しは「良い」が23%、「悪い」が9%。7月は「良い」が23%、「悪い」が10%だった。