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2015/9/23

企業情報

ファイザー―ドイツに初の研究センター―

この記事の要約

世界最大の製薬会社である米ファイザーがドイツに研究センターを開設する方向で検討している。実現すれば同社初の独研究拠点となる。独法人のペーター・アルビーツ社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにした。 ファイザ […]

世界最大の製薬会社である米ファイザーがドイツに研究センターを開設する方向で検討している。実現すれば同社初の独研究拠点となる。独法人のペーター・アルビーツ社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにした。

ファイザーはドイツでこれまで、臨床試験(開発)を行ってきたものの、研究は見合わせてきた。新センターでは臨床以前の研究を実施する。研究と開発の‘インターフェース’とすることも念頭に置いている。

ドイツへの研究拠点設置を検討するのは、大学や研究機関などのインフラで世界最高の水準にあるためで、学術・研究機関との連携に取り組む考えだ。

設置場所は独法人の本社所在地であるベルリンが有力という。同社は2008年、独事業の統括拠点をカールスルーエからベルリンに移管した。ベルリンは欧州、アフリカ、中東、中国、アジア・太平洋のがん治療薬事業の統括拠点ともなっている。

ドイツの拠点は両市とフライブルクの3カ所にあり、従業員数は計2,000人強。フライブルクでは医薬品を生産し、全世界に出荷している。