市場調査大手GfKが24日発表したドイツ消費者景況感指数の10月向け予測値は9.6となり、前月(9月)の確定値(9.9)を0.3ポイント下回った。同指数の悪化は2カ月連続。節目となるゼロをなおも大きく上回っているものの、中国など新興諸国の経済低迷や難民流入数の急増を受けて先行き懸念が出てきた格好だ。
景気の見通しに関する9月の指数(10月向け予測値の算出基準の1つ)は前月(8月)の16.6から6.4へと10.2ポイント下落。所得の見通しに関する9月の指数も難民増を背景とする失業懸念の高まりで53.5から47.7へと5.8ポイント落ち込んだ。高額商品の購入意欲に関する9月の指数は50.4で、前月の52.0を1.6ポイント下回った。所得の見通しと高額商品の購入意欲に関する指数はともに極めて高い水準にある。