ドイツ連邦統計局が8日発表した2014年の長距離路線バス利用者数は1,600万人(暫定値)で、前年の820万人から96%増加した。同国では13年1月に長距離路線バス市場が解禁。鉄道から旅客を奪う形で需要が急増しており、長距離鉄道・路線バスの利用者全体(1億4,500万人)に占める長距離路線バスの割合は13年が5.9%、14年が11.0%とハイテンポで拡大している。長距離鉄道の利用者は昨年1億2,900万人で、前年から1.8%減少した。
長距離路線バスで国外に行った人は400万人で、160%増加。国内が目的地だった人も80%増の1,200万人と大きく伸びた。国内を目的地とする人は長距離路線バス利用者の75%を占める。
乗客1人当たりの走行距離は330キロメートル強で、輸送した旅客数に走行距離を乗じた輸送人キロは54億人キロに達した。座席稼働率は平均51%だった。