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2015/10/14

経済産業情報

広告ブロッカー利用者の閲覧拒否=大衆紙ビルト

この記事の要約

出版大手シュプリンガーは13日、広告排除機能を持つソフトウエアの利用者が大衆紙『ビルト』のサイトにアクセスことを同日付でできなくしたと発表した。広告排除ソフト利用者のアクセスが多いとインターネット広告の依頼者が減り、広告 […]

出版大手シュプリンガーは13日、広告排除機能を持つソフトウエアの利用者が大衆紙『ビルト』のサイトにアクセスことを同日付でできなくしたと発表した。広告排除ソフト利用者のアクセスが多いとインターネット広告の依頼者が減り、広告料収入の減少につながりかねないため、厳しい措置に踏み切った。

ビルトのサイトにアクセスした広告排除ソフトの利用者に対し、(1)同ソフトを解除する(2)月2.99ユーロの購読契約を締結する(同ソフトを利用できる)――のどちらかを選ぶよう要求。(1)も(2)も拒否したネットユーザーに対し閲覧を拒否する。

シュプリンガーによると、ビルトのサイト閲覧者の23%は広告排除ソフトを利用している。

独新興企業Eyeoの広告排除ソフト「アドブロック・プラス」は人気が高く、ポータル事業者にとっては頭痛の種となっている。同ソフトの利用禁止を求める裁判はこれまでのところすべて敗訴していることから、シュプリンガーは今回の措置に踏み切った。