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2015/10/21

企業情報

ZFフリードリヒスハーフェン―電動車両部門を新設―

この記事の要約

自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは20日、電動車両関連の全事業を新部門「Eモビリティ」に統合すると発表した。環境規制の強化を背景に石油を動力源とする従来型の駆動装置から電気駆動装置への移行が段階的に進むと判 […]

自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは20日、電動車両関連の全事業を新部門「Eモビリティ」に統合すると発表した。環境規制の強化を背景に石油を動力源とする従来型の駆動装置から電気駆動装置への移行が段階的に進むと判断。来年1月に同部門を立ち上げる。

Eモビリティ部門を独南部のシュヴァインフルトに設置する。同部門は「乗用車パワートレイン」「乗用車シャーシ」「商用車向け部品」「産業技術」「安全技術」に次ぐZFの6番目の事業部門となる。安全技術部門は米同業TRWを5月に買収して立ち上げた。

同社はまた、これまでシュヴァインフルト、アイントルフ、アールヴァイラーの独3拠点で手がけてきた従来型ショックアブソーバーの生産をスロバキアのレビツェとトルコのゲブゼにある工場に移管することを明らかにした。価格競争が厳しく人件費の高いドイツで生産を続けることができないためで、ドイツでは今後、電動制御付きショックアブソーバーの生産に特化。Eモビリティ部門の拠点となるシュヴァインフルトではショックアブソーバーの生産から段階的に撤退していく。