欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2015/10/21

企業情報

フォルクスワーゲン―ダイムラーからコンプライアンス役員招へい―

この記事の要約

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は16日、コンプライアンス担当取締役を新設すると発表した。同社でディーゼル排ガスの不正操作が行われていたことを深刻視。同取締役職を設置することで、法令順守の意識を […]

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は16日、コンプライアンス担当取締役を新設すると発表した。同社でディーゼル排ガスの不正操作が行われていたことを深刻視。同取締役職を設置することで、法令順守の意識をグループ全体に浸透させていく狙いだ。競合ダイムラーのコンプライアンス担当取締役であるクリスティーネ・ホーマンデンハルト氏がVWに移籍して就任する。

ホーマンデンハルト氏のダイムラーでの任期は2017年2月末までとなっていたが、VWは同氏が16年1月1日付でVWに移籍することを了承するようダイムラーに要請。ダイムラーは独自動車業界全体の利益に合致していると判断して受諾した。同氏はVW初の女性取締役となる。

ホーマンデンハルト氏は中道左派政党・社会民主党(SPD)の党員で、1991年から99年にかけてヘッセン州の法務大臣と科学・芸術大臣を歴任した。99年から2011年にかけては連邦憲法裁判所の判事を務め、退任後、ダイムラーの取締役に就任した。