高級アパレル大手の独フューゴ・ボス(メッチンゲン)は16日、2015年12月期の業績予測を引き下げた。中国販売の不振などを受けて7-9月期(第3四半期)の業績が低迷したためで、売上成長率(為替の影響を除いた実質ベース)を従来予測の「1ケタ台半ば」から「3~5%」に下方修正。営業利益(EBITDA、特別要因を除く)の伸び率も「5~7%」から「3~5%」へと引き下げた。
第3四半期暫定決算の売上高は前年同期比4%増の7億4,400万ユーロに拡大したものの、為替の影響を除いた実質ベースでは1%減少した。アジアとアメリカ大陸の直営店事業と米国の卸売事業が振るわなかったことが響いた格好で、中国は減収となった。中長期の成長に向けて投資を行ったこともあり、EBITDA(特別要因を除く)は8%減の1億6,800万ユーロに落ち込んだ。