ディーゼル車の排ガス不正が発覚した自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)に対するドイツの消費者の信頼感は大きく揺らいでいないもようだ。ブランド戦略コンサルティング会社プロフェットが19日発表した独アンケート調査によると、「VWは現在も優れた自動車を製造している」との回答は65%を記録。「VW車を今後、購入することはあり得る」は同74%に達した。プロフェットのパートナーであるフェリックス・シュテックレ氏は「VWは長い時間をかけて高いブランド力を構築してきた」と指摘。排ガス不正で信頼感はやや低下したが、再び取り戻すことは可能だとの見方を示した。
アンケート調査では「他の自動車メーカーも同様に不正を行っている」との回答が91%に達した。VWの不正問題が「1年も経てば忘れ去られてしまう」も63%と多かった。
アンケートはドイツの成人1,000人を対象にインターネットを利用して行われた。