人気急上昇中の長距離路線バスで、乗車料金割引カードが初めて登場した。ドイツポスト子会社のポストブスが導入したもので、ドイツ鉄道(DB)の割引カード「バーンカード」に対抗。競合のバス会社からも顧客を奪い取る考えだ。
「ポストブス・カルテ」と命名された割引カードは料金が25ユーロで、料金が25%値引きされる。特別料金のチケットでも割引が効く。国際路線は対象外。有効期間は1年で、契約が自動更新されるバーンカードと異なり有効期限が過ぎれば自動的に失効する。
ポストブスの通常料金は競合に比べてやや高く、価格に敏感な顧客を取り込めていない。25%の割引カードを導入すれば長距離バスの利用頻度が高い顧客層を開拓できると判断したもようだ。
同社の長距離路線バス市場シェアは現在12%(7月1日時点)で、最大手マイン・フェルンブス・フリックスブス(同71%)に大きく水をあけられている。