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2015/10/28

総合 - ドイツ経済ニュース

VW排ガス不正、自動車業界の景況感に影響なし=Ifo

この記事の要約

Ifo経済研究所は26日に発表したドイツ企業景況感調査結果のなかで、フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車排ガス不正問題は自動車業界の景況感に影響をもたらしていないとの見方を示した。同業界の10月の景況感は事業の現状判 […]

Ifo経済研究所は26日に発表したドイツ企業景況感調査結果のなかで、フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車排ガス不正問題は自動車業界の景況感に影響をもたらしていないとの見方を示した。同業界の10月の景況感は事業の現状判断を示す指数と今後6カ月の見通しを示す期待指数がともに改善。生産も拡大したとしている。

10月の独企業景況感指数(2005年=100)は108.2で、前月の108.5から0.3ポイント低下した。同指数の悪化は4カ月ぶり。期待指数は前月の103.3から103.8へと0.5ポイント上昇し2カ月連続で改善したものの、現状判断指数が114.0から112.6へと1.4ポイント下落。全体が押し下げられた。現状判断の悪化は2カ月連続。

部門別でみると、製造業は総合指数が3カ月連続で落ち込んだ。現状判断が悪化したためで、期待指数は上昇した。工場稼働率はわずかに上昇し84.4%となった。

卸売業は現状判断がやや悪化、期待指数が改善で、総合は横ばいだった。小売業は現状判断が大幅に落ち込み、期待指数もわずかに下落した。

建設業は両指数がともに上昇、総合は3カ月連続の改善となった。