独情報通信技術業界連盟(Bitkom)は22日、国内情報通信技術市場(娯楽家電を含む)が今年は前年比1.9%増の1,560億ユーロとなり、2年連続で拡大するとの見通しを発表した。通信端末とソフトエアが好調で全体が押し上げられる格好。来年も1.5%増の1,584億ユーロに拡大すると予想している。
Bitkomによると、最大の部門である情報技術(IT)は今年、3.5%増えて804億ユーロとなる。けん引車はこれまで同様、ソフトウエアで5.4%増の201億ユーロに拡大。ITサービスとITハードウエアもそれぞれ3.0%増の373億ユーロ、2.8%増の230億ユーロと好調だ。
通信部門は658億ユーロで0.9%増加。通信端末は5.5%増の98億ユーロとなり、伸び率は前年の0.1%から大きく拡大する。通信インフラも高速通信網の拡充が追い風となり3.6%増の65億ユーロへと伸びる。通信サービスは通話サービスの売り上げが固定網、移動通信でともに大きく低下していることから、0.3%減の495億へと縮小する。
市場の縮小が続く娯楽家電は今年も3.8%落ち込み、98億ユーロに後退。10億ユーロを割り込む。スマートフォンやタブレットPCがテレビなどの需要を奪っていることが響く。薄型テレビの売上高は6.1%減少する。