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2015/11/4

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フォルクスワーゲン―巨額赤字に転落、排ガス不正で―

この記事の要約

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が10月28日発表した2015年7-9月期(第3四半期)決算の営業損益は34億7,900万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(32億3,000万ユーロ)から […]

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が10月28日発表した2015年7-9月期(第3四半期)決算の営業損益は34億7,900万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(32億3,000万ユーロ)から大幅に悪化した。ディーゼル車の排ガス不正発覚を受けて特別費66億8,500万ユーロを計上したことが響いた。特別費を除いた営業利益は0.7%減の32億600万ユーロだった。

税引き後損益も29億7,100万ユーロの黒字から16億7,300万ユーロの赤字へと悪化したものの、同赤字幅は営業赤字を大きく下回った。国際商業会議所国際仲裁裁判所の裁定を受けて保有するスズキ株19.9%を売却したことで、営業外収益が大幅に増えたことが背景にある。売上高は514億8,700万ユーロで、5.3%増加した。

マティアス・ミューラー社長は記者会見で、今後は販売量よりも質を重視した成長を優先する方針を明らかにした。販売台数で世界1位を目指す従来の経営方針が排ガス不正を生む出す原因になったと認識しているもようだ。2025年までの新しい経営戦略を来年半ばに公表するとしている。

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