ドイツ連邦統計局が20日発表した2015年10月の生産者物価指数は前年同月比2.3%減となり、減少幅は前月の同2.1%から拡大した。エネルギーが6.5%下がって全体を強く押し下げた格好。エネルギーを除いたベースでは下げ幅が0.7%にとどまった。
エネルギーで最も大きく下がったのは石油製品で、17.7%落ち込んだ。液化石油ガスが41.3%下落。灯油(28.3%減)、軽油(15.3%減)、ガソリン(12.3%減)も2ケタ減となった。
電力は6.6%減(大口契約顧客向けは3.7%減)、天然ガスは5.9%減(産業用は10.7%減)だった。
中間財も1.9%低下した。金属は4.7%減で、鉄筋と圧延鋼はそれぞれ15.8%、7.8%下がった。
非耐久消費財は前年同月を0.5%下回った。食料品が1.3%低下。砂糖と牛乳はそれぞれ18.0%、14.3%下落した。
耐久消費財は1.3%上昇し、投資財も0.6%上がった。
10月の生産者物価指数は前月比でも0.4%減となり、3カ月連続で低下した。エネルギーは0.9%減。エネルギーを除いたベースでは0.3%減だった。