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2015/11/25

経済産業情報

ドイツでもテロ懸念、親善試合が中止に

この記事の要約

17日に独北部のハノーバーで予定されていたドイツ代表とオランダ代表のサッカー親善試合が、試合開始(20時45分)の1時間半前に急きょ中止された。イスラム過激組織「イスラム国(IS)」が爆弾テロを計画している疑いが濃厚とな […]

17日に独北部のハノーバーで予定されていたドイツ代表とオランダ代表のサッカー親善試合が、試合開始(20時45分)の1時間半前に急きょ中止された。イスラム過激組織「イスラム国(IS)」が爆弾テロを計画している疑いが濃厚となったためだ。ISによるテロがドイツでも差し迫っていることが鮮明となった格好で、市民の行動や消費活動に影響が出る懸念がある。

13日にパリで起きたISの同時多発テロではドイツとフランスのサッカー国際親善試合会場も対象となり、試合中に場外で自爆テロが行われた。これを受け17日の独蘭親善試合はフランスに対する連帯を表明するものと位置づけられ、メルケル首相やガブリエル経済相、デメジエール内相などが観戦を予告していた。

だが、治安当局に寄せられた情報を分析したところ、ハノーバーの試合会場がテロの標的となっている可能性が高いことが判明したため、安全を期して中止が決定。メルケル首相はハノーバー空港への到着直後にベルリンへと引き返した。独蘭の選手を乗せて会場に向かっていたバスもそれぞれ安全な場所に避難した。

ドイツでは今後、クリスマスシーズンが本格化し、街中は買い物客が増加。伝統のクリスマス市も各地で開催される。だが、多くの人が集まるこうした場所はテロの標的になりやすく、今年末は外出を控える消費者が増える可能性がある。

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