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2015/12/2

総合 - ドイツ経済ニュース

輸入物価の下げ幅6カ月連続で拡大、10月4.1%に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が11月27日発表した2015年10月の輸入物価指数(2010年=100)は前年同月比4.1%減となり、下げ幅は6カ月連続で拡大した。エネルギー価格が30.0%減と大幅に下落したことが最大の押し下げ要因。 […]

ドイツ連邦統計局が11月27日発表した2015年10月の輸入物価指数(2010年=100)は前年同月比4.1%減となり、下げ幅は6カ月連続で拡大した。エネルギー価格が30.0%減と大幅に下落したことが最大の押し下げ要因。エネルギーを除いたベースでは0.3%増となり、13カ月連続で上昇した。

エネルギーのなかで最も下げ幅が大きかったのは原油で、38.4%に達した。石油製品も同31.0%に上っている。天然ガスは19.6%、石炭は6.0%。電力は2.0%上昇した。

鉱石と金属も価格が大きく下がった。下落率は鉄鉱石が19.4%、非鉄金属鉱石が10.9%で、銑鉄・鉄鋼・鉄合金は9.7%、非鉄金属は6.2%だった。粗ニッケルは25.6%と特に大きく、アルミナ・アルミ合金と銅もそれぞれ12.5%、11.3%の幅で下落した。

食料品ではコーヒー生豆(18.9%減)と牛乳・乳製品(11.1%減)が2ケタ台の落ち込みを記録。豚肉も4.0%下がった。

一方、リグニン・セルロースは8.5%上昇。衣料品(5.2%増)、電子部品(4.2%増)、医薬品(2.3%増)、機械(2.3%増)も前年同月を上回った。

10月の輸入物価指数は前月比でも0.3%減となり、6カ月連続で落ち込んだ。エネルギーはマイナス0.1%と下落幅が小さく、エネルギーを除いたベースでも同物価変動率はマイナス0.3%だった。

10月の輸出物価指数は前年同月比が0.2%上昇。前月比は0.2%減となり、3カ月連続で低下した。