欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2015/12/2

企業情報

ボッシュ―スマートホーム子会社を立ち上げ―

この記事の要約

自動車部品系の複合企業である独ボッシュ(シュツットガルト)は11月26日、スマートホーム関連事業を統合し新会社を設立すると発表した。スマートホームの世界市場は今後、急速に拡大すると予想されることから、新会社に事業を集約し […]

自動車部品系の複合企業である独ボッシュ(シュツットガルト)は11月26日、スマートホーム関連事業を統合し新会社を設立すると発表した。スマートホームの世界市場は今後、急速に拡大すると予想されることから、新会社に事業を集約し競争力を高める意向だ。

新会社ロバート・ボッシュ・スマートホームを来年1月1日付で設立。設立と同時にスマートホームのコントローラー、スマートサーモスタット、ドア・窓防防犯システムの予約販売をドイツで開始する。また、米ラスベガスで1月6~9日に開催される世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」でこれらの製品を初公開する。

ボッシュのスマートホーム・コントローラーはオープン規格を採用しており、家電子会社BSHハウスゲレーテ以外の製品でも接続・利用できる。接続した製品はスマートホンないしタブレットPCのアプリで簡単に操作できる。

ボッシュはすべての機器をネットでつなぐIoT(モノのインターネット)に注力。1月に完全子会社化したBSHですべての新製品をスマート化するなど、スマートホーム事業の拡大に取り組んでいる。

同社によると、スマートホームを利用する世界の世帯数は2020年までに2億3,000万世帯に達する見通し。これは全体の約15%に相当する規模で、市場は急速な拡大期を迎えようとしている。このため、同市場には電機メーカーのほか、IT大手の米グーグルも参入しており、今後は熾烈な競争が予想される。