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2015/12/2

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オッド―独英系同業BHFを買収へ―

この記事の要約

仏プライベートバンクのオッド(パリ)は11月27日、ベルギーに本社を置く独仏系の金融機関BHFクラインオート・ベンソンに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。オッドは同株をすでに21.6%保持するうえ、大株主2 […]

仏プライベートバンクのオッド(パリ)は11月27日、ベルギーに本社を置く独仏系の金融機関BHFクラインオート・ベンソンに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。オッドは同株をすでに21.6%保持するうえ、大株主2社から計28.7%を譲り受けることで合意しており、出資比率が50%を超えるのは確実の情勢。BHFに対しては中国の複合企業、復星国際も買収の意向を表明しており、復星国際の対応が注目される。復星国際の広報担当者はロイター通信の問い合わせに「状況を分析する」と回答した。

オッドはBHFを1株当たり5.75ユーロで買収する。BHFを7億6,000万ユーロと評価した格好で、他の株主が持つ計78%強をすべて取得すると、買収金額は約6億ユーロとなる。オッドに対しては米投資会社フランクリン・テンプルトンと、独富豪シュテファン・クヴァント氏の投資会社アクトンがBHF株の譲渡を約束している。

オッドは昨年、証券売買や中堅企業の社債発行・新規株式公開(IPO)支援を手がける独投資銀行クローズ・ブラザーズ・ザイトラーを買収した。BHFの買収によりドイツの中堅企業向け事業をさらに強化する考え。自らが必要としないBHFの事業については仏大手銀ソシエテ・ジェネラルに売却することをすでに取り決めた。

復星国際は7月、BHFへのTOB計画を発表した。1株当たりの買収額は5.10ユーロ。主要株主は額が低すぎるとして応じない姿勢を示していた。

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