独富豪ライマン家の投資会社JABホールディング(ルクセンブルク)は7日、同社を中心とするコンソーシアムがカプセルコーヒー大手の米キューリグ・グリーン・マウンテンを買収すると発表した。JABは近年、買収を通してコーヒー事業を強化しており、その一環としてキューリグを傘下に収める。
キューリグを1株当たり現金92ドルで買収する。これは前営業日に当たる4日の終値を77.9%上回る水準で、総額は139億ドルに達する。同買収提案はキューリグ経営陣のほか、同社の筆頭株主であるコカ・コーラも承認しており、買収手続きは順調にいけば来年第1四半期に終了する見通し。
JABは英消費財大手レキットベンキーザーの大株主で、香水大手コティ、高級婦人靴のジミーチュウ、高級靴のバリーも傘下に持つ。コーヒー分野では2012年に米ピーツ・コーヒー&ティーと同カリブコーヒーを相次いで買収。13年にも蘭DEマスター・ブレンダーズを傘下に収めた。