ドイツ連邦統計局が15日発表した死因統計によると、2014年の死亡者数は86万8,356人で、前年から2.8%減少した。最大の死因はこれまで同様、循環器系疾患で、全体の38.9%を占める(グラフ参照)。同疾患による死者の92%は65歳以上の高齢者だった。
死因2位はがんで、25.8%に上った。男女別でみると、男性では消化器系と呼吸器系のがんが最も多い。女性は乳がんが最大で、これに消化器系が続いた。
死亡者数が減少するなかで、怪我や中毒などによる外因死は1.6%増加。全体の4.0%を占めた。自殺は1万209人で、そのうちの74.7%を男性が占めた。男性は交通事故死に占める割合も75.1%と高い。
死亡原因で女性の方が大幅に高いのは精神・行動障害で、男女全体の61.1%を占めた。循環器疾患でも女性は56.1%に上り、男性の43.9%を12ポイント以上、上回っている。(表を参照)