ドイツ連邦統計局が14日発表した2015年の卸売物価指数(2010年=100)は104.8となり、前年を1.2%下回った。低下は3年連続(グラフ参照)。石油・石炭が13.8%減と大きく低下し、全体が強く押し下げられた格好。このほか、牛乳・乳製品・卵・食用油脂(-6.1%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(-4.8%)、動物(-4.8%)で下落幅が大きかった。コーヒー・茶・カカオ・香辛料は7.1%増と上昇幅が大きく、果物・野菜・じゃがいもと電算機器・周辺機器・ソフトウエアもそれぞれ4.1%、3.8%上がった。
15年12月の卸売物価指数は前年同月比1.0%減だった。石油・石炭が11.7%低下。鉱石・金属(半製品を含む)も6.9%下落した。このほか、動物(-4.5%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(-2.5%)、牛乳・乳製品・卵・食用油脂(-2.0%)も前年同月を下回っている。果物・野菜・じゃがいもは8.6%増と大きく上昇し、電算機器・周辺機器・ソフトウエアも4.5%上がった。
12月の卸売物価は前月比では0.8%減となり、5カ月連続で下落した。石油・石炭の低下幅は6.0%だった。