ダイムラー―イランでトラック合弁、制裁解除受け―

自動車大手のダイムラー(シュツットガルト)は18日、イランでトラック合弁生産会社を立ち上げる計画などを発表した。欧米の対イラン制裁解除を受けた措置で、第1四半期中にも駐在員事務所をテヘランに開設する。独経済省はこれまで凍結してきた対イラン貿易への「ヘルメス貿易保険」の適用を再開する方針を示しており、ドイツ企業のイラン事業は今後、急速に拡大しそうだ。

ダイムラーはイラン・ホドロ産業グループ(IKCO)の子会社イラン・ホドロ・ディーゼル(IKD)、およびアラブ首長国連邦のトレーラーメーカー、マムートグループの子会社マヤンとの間でそれぞれ基本合意を締結した。

IKDとはイランに合弁会社を設立。メルセデス・ベンツのトラックとパワートレイン部品を完全ノックダウン方式で共同生産する。トラックと部品の合弁販社も設立する。また、これまで資本を引き揚げていたIKCOとのエンジン製造合弁会社イラニアン・ディーゼル・エンジン・マニュファクチャリング(IDEM)に再び出資する。

ノックダウン生産に向けてはイランへの部品輸送を年内に開始。現地でトラック「アクトロス」「アクサー」を生産する。

マヤンには「ふそう」ブランドのトラックのイラン販売を委託する。

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