エボニック―ベンチャーキャピタル事業をアジアに拡大―

製薬・化学大手のエボニック(エッセン)は14日、中国のベンチャーキャピタルファンド「GRC SinoGreen Fund Ⅲ(以下GRCⅢ)」に出資すると発表した。これまで欧州と北米に限られていたベンチャーキャピタル事業をアジアに拡大。同地の有望なスタートアップ企業にアクセスしやすい体制を整え、新規事業の開拓や加速につなげる意向だ。出資額は明らかにしないことで合意した。

GRCⅢは北京と台北に拠点を置くベンチャーキャピタルファンドで、中華圏の素材分野のスタートアップ企業に投資の的を絞っている。同ファンドには世界銀行傘下の国際金融公社(IFC)、オランダ開発金融公社(FMO)、石油大手シェルのベンチャーキャピタル子会社シェル・テクノロジー・ベンチャーズが出資している。

エボニックはスタートアップ企業とベンチャーキャピタルファンドに年1億ユーロ投資している。

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