自動車利用の抑制をシュツットガルトが要請、PM対策で

独南部のシュツットガルト市当局は16日、自動車の利用を可能なかぎり見合わせるよう市民に呼びかけた。人体に有害な粒子状物質(PM)の大気濃度が規制値を上回ると予想されるためで、週明けの18日(月)に同措置を開始した。現時点では少なくとも22日(金)24時まで実施するとしている。

欧州連合(EU)では大気中のPMの許容上限値を1立方メートル当たり1日平均50ミクログラムとする指令が2005年から施行されている。許容値の超過日数は年間で最大35日に制限されており、これを超えた都市は適切な対策を取らなければならない。

シュツットガルトでは超過日数が昨年72日に達した。盆地状の地形で空気の流れが悪いことがネックとなっている。特に冬場は空気が滞留しPM濃度が許容値を超えやすい。今後も問題を解決できないと同市は18年から自動車の走行を禁止しなければならなくなる恐れがある。

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